電気科学技術講演会についてMeeting

第63回
電気科学技術講演会のお知らせ

2025年6月18日 掲載

公益財団法人 電気科学技術奨励会(会長・日髙邦彦 東京大学名誉教授、理事長・横山明彦 東京大学名誉教授)は、第63回電気科学技術講演会を、8月5日(火)に下記の要領で開催致します。多くの方のご参加をお待ちしています(多数の聴講者が見込まれますので、先着順・事前予約制とさせて頂きます)

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開催概要

テーマ 産業現場(設備業務)におけるDX ―AI・仮想空間の活用―
日時 令和7年8月5日(火)14:30~17:00
会場 オンライン開催
主催 公益財団法人 電気科学技術奨励会/
東京大学大学院 工学系研究科 電気系工学専攻
先端電力エネルギー・環境技術教育研究 アライアンス(APET)
(2団体共催)
後援 一般社団法人 電気学会/
株式会社オーム社

設備の高経年化、高年齢化・少子化による労働人口の減少、技術継承の困難化により、産業設備の維持・管理、保守・保全が課題となっています。この課題に対して、IoTやAI技術等の先進技術を活用して、インフラのメンテナンスを行う動きが進んでおり、産業現場でのDXの活用例となっています。また近年、学習データから新しい情報やアイデアを生み出す(生成する)生成AI技術や、実空間(作業現場)をコンピュータ上(仮想空間)に再現する技術(VR・AR・MR、総称してXRと呼ばれます)の進展は著しく、さまざまな分野で活用する動きが進んでいます。
そこで今回、産業現場でのDXの最新動向として、AI技術や仮想空間(メタバース)を産業現場(設備業務)で活用する動きについて取り上げました。
3人の講演者が、それぞれの専門の立場から、実例を交えながら解説します。まず、「JEITA スマート保安に係る検討会」前主査で株式会社Argopilotの相馬知也氏が、産業現場におけるDXの全体像、インフラ・設備保全におけるデジタル技術の役割、DX推進の現状と今後の展望等について解説します。次に、東京大学の出町和之氏が、原子力産業、特に原子力保全への(生成AIを含む)AIの適用状況について解説します。最後に、株式会社日立製作所の大橋洋輝氏が、メタバースおよびAIの産業応用の考え方を解説し、プラント、鉄道、製造等を例に、同社での取り組み事例を紹介します。

講演内容

[講演1]生成AI時代の産業DX -保全・保安のスマート化と人材戦略の最前線―
講演者:相馬 知也氏(株式会社Argopilot 代表取締役社長
JEITA スマート保安に係る検討会 前主査)
・産業現場におけるDXの全体像と勘違い
・インフラ・設備保全におけるデジタル技術の役割
・現場の変革を支えるデジタル人材とは
・生成AIがもたらす革新と現場への応用可能性
・生成AIとDX推進の課題と今後の展望

相馬 知也氏

[講演2]原子力保全へのAI利用
講演者:出町 和之氏(東京大学大学院 工学系研究科 原子力専攻 准教授)
・AIの原子力への応用の現状と今後のAIの展望
・核セキュリティ・核物質防護における「検知」のAIを用いた強化
・設備保全における異常機器の検知と対応策提案のためのAI開発
・複数AIの組み合わせによるマルチモーダルAIへ

出町 和之氏

[講演3]産業現場におけるメタバース・AIの活用事例と展望
講演者:大橋 洋輝氏(株式会社日立製作所 研究開発グループ
Digital Innovation R&D先端AIイノベーションセンタ 主任研究員)
・メタバース(仮想空間)およびAIに関する動向
・メタバースおよびAIの産業応用の考え方
・日立での取り組み事例(プラント、鉄道、製造などを例に)
・今後の展望

大橋 洋輝氏

参加申し込み

聴講は無料です。

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