電気科学技術講演会についてMeeting
第62回
電気科学技術講演会のお知らせ
2024年6月14日 掲載
公益財団法人 電気科学技術奨励会(会長・日髙邦彦 東京大学名誉教授、理事長・横山明彦 東京大学名誉教授)は、第62回電気科学技術講演会を、7月31日(水)に下記の要領で開催致します。多くの方のご参加をお待ちしています(多数の聴講者が見込まれますので、先着順・事前予約制とさせていただきます)。
※講演会は終了いたしました。
開催概要
テーマ | ワイヤレス電力伝送技術の開発動向 |
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日時 | 令和6年7月31日(水)14:30~17:10 |
会場 | オンライン開催 |
主催 | 公益財団法人 電気科学技術奨励会/ 東京大学大学院 工学系研究科 電気系工学専攻 先端電力エネルギー・環境技術教育研究 アライアンス(APET) (2団体共催) |
後援 | 一般社団法人 電気学会/ 株式会社オーム社 |
電源への接続を必要としないワイヤレスでの電力伝送技術の実現が望まれています。特に、情報機器の数は年々増加しており、充電や電源配線が課題になっています。また、カーボンニュートラル実現の1つの鍵として、自動車の脱炭素化、特に電気自動車(EV)の普及が望まれていますが、やはり、充電手段が課題となっています。ワイヤレス電力伝送技術の研究には長い歴史がありますが、近年、磁界共鳴や、電波を用いて電力を伝送する手段等で目覚ましい技術革新がなされています。
そこで今回、講演会のテーマとして、電力伝送のワイヤレス化に向けた取り組みを取り上げました。最近、改めて注目を集めている宇宙太陽光発電におけるワイヤレス電力伝送技術についても紹介します。
3人の講演者が、それぞれの専門の立場から、実例を交えながら解説します。まず、京都大学の篠原真毅氏が、ワイヤレス電力伝送技術の原理(結合型、空間伝送型)を解説し、最新の開発動向について紹介します。特に、最近新たに注目を集めている宇宙太陽光発電について、宇宙空間で発電を行う利点、電力をワイヤレスで地上に伝送する仕組みについて解説します。次に、パナソニック ホールディングス株式会社の田中勇気氏が、モバイル・IoT機器へのワイヤレス給電技術、特に、マイクロ波による空間伝送型のワイヤレス電力伝送技術について詳しく解説します。また、最新の開発事例についても紹介します。最後に、東京理科大学の居村岳広氏が、自動車(移動体)が走行しながら給電(充電)する走行中ワイヤレス給電技術について、原理及び実験の様子等、最新の開発動向についても紹介します。
講演内容
- [講演1]ワイヤレス電力伝送の技術と実用化の動向 -IoTセンサから宇宙太陽発電まで-
- 講演者:篠原 真毅氏(京都大学 生存圏研究所 教授)
・ワイヤレス給電の研究開発のこれまでの概要
・結合型及び空間伝送型ワイヤレス給電の実用化動向
・空間伝送型ワイヤレス給電の技術動向
・今後の展開など
篠原 真毅氏
- [講演2]モバイル・IoTデバイスに向けた空間伝送型ワイヤレス給電技術
- 講演者:田中 勇気氏(パナソニックホールディングス株式会社 マニュファクチャリングイノベーション本部)
・モバイル・IoTデバイスの電源課題
・空間伝送型ワイヤレス給電技術の概要
・分散協調型ワイヤレス給電技術
・小電力型ワイヤレス給電技術
・今後の展開
田中 勇気氏
- [講演3]走行中ワイヤレス給電の技術と必要性・実現可能性
- 講演者:居村 岳広氏(東京理科大学 創域理工学部 電気電子情報工学科 准教授)
・走行中ワイヤレス給電の必要性
・走行中ワイヤレス給電の技術
・走行中ワイヤレス給電とクリーンエネルギー
居村 岳広氏
参加申し込み
聴講は無料です。
※講演会は終了いたしました。
お問い合わせ
〒101-0054
東京都千代田区神田錦町3-1 オームビル内
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